山田風太郎の歴史小説が大好きです。
高校生くらいからはまり始め、山田風太郎本は多分ほとんど読んでいると思います。
作品の数に比べると映像化されたものは少ないような気がしますが、有名なところとしては「魔界転生」(主演:ジュリー!)あたりでしょうか。
その山田風太郎(略して山風)の本が
最近続々と復刊されているとの記事を目にしました。
この山風作品。
ストーリーはもう、とにかく荒唐無稽。
敵と味方の忍者達が、柔道や剣道なんかの対抗戦さながら、5対5やら10対10にキレイに分かれて対決する。
宮本武蔵や柳生但馬守といった既に死んだ剣豪達が忍術で蘇る。
剣術とは無縁のか弱い女性達が、敵討ちの為にとんでもない強者どもと対決する。18禁の秘術の限りを尽くして(*^^*)。
・・・etc、etc。
実際に本を読んだことがない人にこの面白さを伝えようとしても、あらすじを話して登場人物の得意技を説明したら、「なんじゃそら~!ありえね~!(爆笑)」、の一言で終わりでしょうね。
そのありえね~世界をぐいぐいと読ませる山風先生の筆力。たまりません。
映画化されたものも見ましたが、全然ダメ。
この面白さを映像化するのは無理でしょうね。
最近漫画でも始まりましたが、まだ漫画の方が可能性はアリ。
山風本といえば、その作品の多くに登場する柳生十兵衛。
この男がめちゃくちゃカッコいい!!!
とんでもなく強いんだけど、その強さを表にださず飄々としている。
結末を早く読みたいんだけど、読み終えたあとの、これで十兵衛とはもう会えないという寂寥感・・・。
「歴史上の人物でアナタの憧れの人は?」という質問を受けたとしたら、
「はい!山田風太郎の描く柳生十兵衛です!」と答えますね、僕は。
あんな男になれたら最高です。
その作品のほとんどは1950年~60年代にかけて書かれたものらしいから、もう40年も50年も前の本ですよ。
今だその面白さは衰えるところなく新鮮バリバリ。
今の高校生あたりが読んでも受けること間違いナシ。
(まぁ好き嫌いはもちろんあるでしょうね。それはいつの時代でも同じ)
山田風太郎氏は2001年に亡くなられてるけど、作品はこうやって残るんですね。
歴史に残る仕事か・・・。